1. 本剤の妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、妊娠する可能性のある婦人には、適切な避妊法を用いるよう指導すること。〔妊娠サルを用いた出生前及び出生後の発生に関する試験において、10mg/kgの週2回投与(AUC比較で臨床曝露量の約23倍に相当する)により妊娠末期における胚?胎児死亡率あるいは出生児死亡率の増加が認められたが、催奇形性は認められなかった。また、出生児の成長及び発達に影響は認められなかった。なお、本剤は出生児の血清中で認められている。〕 2. 授乳中の投与に関する安全性は確立していないので、授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。〔本剤のヒト乳汁中への移行は検討されていないが、ヒトIgGは乳汁中に移行するので、本剤も移行する可能性がある。〕 小児等への投与 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。 適用上の注意 1. 調製時
(1)バ??ルは振盪せず、激しく撹拌しないこと。
(2) 本剤は日局生理食塩液に希釈し、総液量は60mLを目安とする。 (3) 添加後は静かに混和し、急激な振盪は避けること。 (4) 希釈後の液は速やかに使用すること。また、使用後も残液は、細菌汚染のおそれがあるので使用しないこと。 (5) 希釈後の最終濃度0.35mg/mL未満では、本剤の点滴溶液中の安定性が確認されていない。 (6) 他剤との混注はしないこと。 2. 投与経路 必ず静脈内投与とし、皮下、筋肉内には投与しないこと。 3. 投与時
本剤は点滴静注のみとし、急速静注は行わないこと。 その他の注意 1. 国内外において本剤に対する抗体の産生が報告されている。 2. サルに本剤50mg/kgを週1回、4週間反復投与した結果、脈絡叢へのリンパ球及び形質細胞浸潤が認められたとの報告がある。 薬物動態
1. 血中濃度 (1) 単回投与
日本人悪性腫瘍患者に本剤1~20mg/kgを1時間以上かけて単回静脈内持続投与したときの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータを以下に示す。全身クリ?ランス(CL)は投与量間で概ね同様の値を示し、分布容積(Vss)は体重あたりの血漿量(約50mL/kg)に近い値を示した。1)
(平均値+標準偏差、1mg/kg:n=3、3mg/kg:n=5、10mg/kg:n=6、20mg/kg:n=3)
投与量: 1mg/kg(n=3)
Cmax(μg/mL):24.4±4.5 Tmax(hr):3.0(1.0-9.0)
AUC0-504(μg?hr/mL):4950±580 T1/2(hr):360±10
CL(mL/hr/kg):0.127±0.020 Vss(mL/kg):64.6±6.7 投与量:
3mg/kg(n=5)
Cmax(μg/mL):68.8±10.9 Tmax(hr):1.0(1.0-3.0)
AUC0-504(μg?hr/mL):12300±4500 T1/2(hr):320±170 CL(mL/hr/kg):0.210±0.152 Vss(mL/kg):69.7±10.2 投与量: 10mg/kg(n=6)
Cmax(μg/mL):192±36 Tmax(hr):3.0(1.0-9.0)
AUC0-504(μg?hr/mL):43900±7200 T1/2(hr):520±270 CL(mL/hr/kg):0.126±0.027 Vss(mL/kg):83.6±27.4 投与量: 20mg/kg(n=3)
Cmax(μg/mL):214±68 Tmax(hr):9.0(3.0-25)
AUC0-504(μg?hr/mL):67400±15500 T1/2(hr):410±230 CL(mL/hr/kg):0.206±0.143 Vss(mL/kg):96.8±12.1 平均±標準偏差、Tmax:中央値(範囲) (2) 反復投与
日本人悪性黒色腫患者に本剤2mg/kgを3週間に1回反復静脈内持続投与したときの投与終了時の血清中濃度及びトラフ濃度の推移を以下に示す。投与終了時の血清中濃度及びトラフ濃度は投与18週以降概ね一定に推移し、投与18週目には定常状態に達した。2)
臨床成績
悪性黒色腫患者を対象とした国内第II相試験(ONO-4538-02試験)2) ダカルバジンによる化学療法歴を有する根治切除不能なIII期/IV期又は再発の悪性黒色腫患者35例を対象に、本剤2mg/kgを3週間間隔で点滴静注した。主要評価項目である奏効率(RECIST ガ?ドラ?ン1.1版に基づく中央判定によるCR又はPR)は22.9%(90%信頼区間:13.4~36.2%※)であった。なお、事前に設定した閾値は12.5%であった。 例数(%)
完全奏効(CR):1(2.9) 部分奏効(PR):7(20.0) 安定(SD):15(42.9) 進行(PD):11(31.4) 評価不能:1(2.9)

